投稿者 koji | 2008年12月22日

ためらいの倫理学――内田樹

解説の高橋源一郎氏の言葉が秀逸。

いつもニコニコ笑っていて、静かに人の話を聞いていられる人になりたい。でも、一度、意見を訊ねられると、知っている範囲の情報をもとに、できるかぎり誠実に答える人に。答えられないことにははっきり答えられないといい、アドヴァイスはするが命令はせず、いいたいことははっきりいうけれど自分の意見に固執せず、相手の外見がどんなに奇抜でも怖がらず理解しようとし、相手の意見が間違っていると思えば親しい相手にもその旨を伝え、おごらず威張らず恫喝せず、金を貸してといわれると一回目は黙って貸し二回目になると「この前貸した分を返してくれないときみに貸すわけにはいかない」と堂々と言える、そんな人にわたしはなりたい

すばらしい。そんな人にわたしもなりたい。


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